お役立ちコラム

column

産業廃棄物の「金属くず」とは?概要や処分方法を解説

2023年02月02日

会社をはじめとする法人格から出たゴミは「産業廃棄物」として処理しなければなりません。
産業廃棄物にはいくつもの区分があり、分別に悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、産業廃棄物のうち、「金属くず」の定義や特徴、処分方法について解説します。
産業廃棄物の仕分け方法に悩んでいる方は参考にしてください。

産業廃棄物の「金属くず」とは?概要や処分方法を解説

金属くずなどの産業廃棄物|基礎知識を解説

産業廃棄物とは、事業活動によって生じた廃棄物の総称です。
産業廃棄物は法律や法令によって20種類に分類されており、金属くずはその中の一種となります。

産業廃棄物は一般家庭から出る廃棄物のように、自治体による回収や処分ができません。
産業廃棄物処理法によって「事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」と定められているためです。

そのため、産業廃棄物は業者が自分の責任で処理業者を選んで依頼し、処分してもらわなければなりません。
なお、産業廃棄物を処理する業者が不法投棄などを行うと、処理を依頼した側も罰せられます。

産業廃棄物を処理する際は、業者選びも慎重に行いましょう。

産業廃棄物|金属くずの特徴を解説

産業廃棄物と一口にいっても、さまざまな種類があります。
ここでは、金属くずの定義やほかの産業廃棄物との違いを紹介します。

金属くずは金属製のゴミの総称

金属くずとは、その名のとおり「金属製のゴミ」の総称です。
金属の種類や発生過程によって、名前が異なります。

発生過程による名称の違いは、以下表のとおりです。

名称 発生過程
自家発生スクラップ 精鋼や製品加工の過程で発生した金属くず
工場発生スクラップ 自動車や建物を作る際に発生した金属くず
老廃スクラップ 自動車や建物を解体する際に発生する金属くず

金属くずの半分以上が、鉄を原料とする「鉄くず」です。
このほかには、空き缶などの「アルミ」や「ステンレス」があり、近年話題になっているレアメタルは「非鉄金属」と呼ばれます。

リサイクルしやすいので処分費用が抑えられる

金属くずは、産業廃棄物の中で最もリサイクルがしやすいです。
現在、産業廃棄物として排出される金属くずのほとんどがリサイクルされています。
お金を出して処分に回される金属くずは、ごく一部です。

日本で産出される鉄の30%、アルミニウムはほとんどが金属くずからの再生品です。
そのため、金属くずの処分費用は産業廃棄物の中でもかなり少額となっています。

買取可能なものも多い!!

金属くずは買取業者も多数存在します。
鉄くずやアルミニウムくずなどは、kg単位で値段がついているので、まとまった量が排出される業者は、買取業者と契約しており買取してもらっているところも多いです。

近年は、携帯電話やパソコンにレアメタルが使われているので、無料回収して非鉄金属を回収する業者も増えてきました。
携帯電話やパソコンは、無料回収しても非鉄金属を取る事で十分利益が出るのです。

産業廃棄物|金属くずを処分する際の注意点

鉄やアルミニウムといった金属をスムーズに売却したり安値で処分してもらったりするためには、純粋な金属だけにしなければなりません。

一口に金属といっても、金属だけの製品はまれです。
例えば、パイプ椅子もスチールの骨組みとクッション部分があり、100%金属ではありません。

つまり、不純物がたくさんついていればそれだけ分別に手間がかかるので処分費用も高くなります。
処分費用を節約したいなら、可能な限り自分たちで分別しておきましょう。

産業廃棄物|金属くずを処分する方法

金属くずを処分するには、金属くずを処分する資格を持った産業廃棄物業者に依頼するか、金属くずの買取業者に依頼するのが一般的です。
鉄やアルミニウムだけで、不純物なしの金属ゴミが出る場合は、買取業者に依頼すると買取してもらえます。

金属とほかのゴミがどうしても分離できない場合は、産業廃棄物業者に依頼して引き取ってもらうケースが多いでしょう。

処分費用の平均は1kgあたり1〜40円が相場です。
ほかのゴミに比べるとリサイクルができる分かなり安価です。
ただし、化学薬品などによって汚染された金属はリサイクルできません。

用途が特殊だった場合は注意してください。

産業廃棄物|金属くずを処分する業者の選び方

産業廃棄物業者には、運搬業者と処理業者があります。
必ず、自治体に許可を得た業者に依頼しましょう。
自治体に許可を得ていない業者は違法です。

産業廃棄物業者がいいかげんな処分を行うと、マニフェスト伝票で記録された処分を依頼した業者にも責任が問われます。
産業廃棄物業者の中でも、必ず金属くずの運搬許可、処分許可を得た業者に依頼しましょう。

業者が見つからない場合は、自治体に問い合わせると業者をいくつか教えてもらえます。

まとめ

金属くずの定義や処分費用、さらに処分する業者の選び方などを紹介しました。
金属くずは、リサイクルが最も行いやすい産業廃棄物なので、処分費用を抑えられるのが大きなメリットです。

しかし、金属に別の素材がついて分別できない場合は、処分費用が高めになるケースもあります。
金属くずはできるだけ純度を高くして、ほかの素材が混じらないようにしておき、売却をするのがよいでしょう。

特に、非鉄軽金属は高値買取が期待できます。